Vintage Life vol.7

祖父から父へと受け継がれた住まい。その94年の歴史を、次の世代へ。

江戸時代は文政年間から、200年以上をこの地で。

「お寺にある過去帳を見ると、文政の頃からこの土地で暮らしているようですね」と語るI様。文政年間といえば、今から200年以上前の江戸時代後期。時の将軍は11代徳川家斉。葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景」をはじめ、歌舞伎や川柳などの町人文化が花開いた時代です。
当時は食用油や照明などに使う油を販売していたというご先祖から数えて9代目となるのが、船橋市にお住まいのI様。今回お訪ねしたこの家は、材木商を営んでいたお祖父様が建てられたものだとか。「登記簿で確認すると、昭和94年築ということになっているようです」というI様によれば、今年2022年で築 年。お祖父様・お父様そしてA様と、3代にわたって、この家で暮らしているとのこと。「祖父は材木を扱う仕事をしていたので、厳選された昔の良い木材を使ってこの家を建てたと聞いています」というお言葉通り、立派な造りのお宅です。
I様は奥様とご結婚してから、ご実家の敷地内の離れを増築したお宅で生活されており、その間もお父様お母様ご夫妻、そしてお祖母様がこの家に住み続けていたものの、ここ数年は空き家になっていたそうです。

『ヴィンテージ木ここち』との意外な縁にも導かれ。

「隙間風や壁の腐食などの老朽化も進んでいましたし、何より昔の家ですから、間取り自体も現代の生活スタイルに対して使い勝手がよくなかったので、これはもう建て替えるしかないのかな…という気持ちでずっと悩んでいました」とI様。重い腰を上げるきっかけとなったのは、ご長男家族がいずれは実家に戻ってくることとなり、裏の建物をご長男家族が新築の家に建て替え、I様ご夫妻が古民家に移るということが決まったため。ただし、このままリフォームしても、設備が使いづらく、間取りも住みにくいだろうな、という懸念もぬぐえなかったそうです。
『ヴィンテージ木ここち』との出会いについてうかがったところ、私たちとの浅からぬご縁が明らかに。実は、I様が所有なさっている駐車場に、オカムラホームが看板を設置させていただいており、その看板を担当していた営業マンとI様が面識があったとのこと。そこでオカムラホームの古民家再生事業『ヴィンテージ木ここち』の話題が出て、津田沼のモデルハウス「輪家」をご覧いただく運びとなったそうです。

リビングを見渡す対面キッチン。天井は昔のままに格式高い空間に。
リビングを見渡す対面キッチン。天井は昔のままに格式高い空間に。

「津田沼のモデルハウスを見に行ったのですが、すごく素敵で」と語るのは奥様。「実際の古民家をリノベーションしたモデルハウスを体感することで、具体的なイメージが湧きました。古いものをそのまま活かして、無垢材のフローリングや漆喰の塗り壁など、自然素材をふんだんに使った、和モダンテイストに仕上げていた内装がとっても気に入って。こういうところに住めたらいいなと思いました。祖父や祖母、父や母が大事にしてきた家ですから、全部でなくても残しておきたいという想いが、自然と強まりましたね」と語ってくださいました。

昔の梁を活かした和室。こんな演出も『ヴィンテージ木ここち』ならでは。
昔の梁を活かした和室。こんな演出も『ヴィンテージ木ここち』ならでは。
長い廊下には天井高いっぱいに使える大容量の収納スペースを。
伝統工法で建てられた堂々たる平家のシルエット。

自分たちでは思いつかない大胆な発想もうれしい。

リノベーションにあたってのこだわりや、お気に入りの場所についてうかがうと、「基本的にはプランナーさんにお任せでした。自分たちでは思いつかないような提案がうれしかったです」とのお言葉。とりわけ、事務所部分と共用だった玄関は、オフィシャル用に。そしてプライベート用を別に新設。それにより、勝手口からお客様がキッチンを通って入ってくるということもなくなり、奥様のストレスも大きく軽減されたとのことです。またリビングと奥様のお部屋は、漆喰の塗り壁に。「空気の心地よさが違う気がします。古民家の雰囲気とも合いますし、満足しています」と大変お気に入りのご様子でした。
また実際に生活を始めてからの住み心地については、「やっぱり平家は暮らしやすいですね(笑)。高齢になってくると特にそう感じると思います」とのこと。また「見たいテレビ番組や就寝時間、エアコンの体感温度などの違いに気を揉むことがないように、夫婦それぞれに自室を設けてもらったので、とても気楽で過ごしやすいですね」とも。I様の「神棚やお仏壇も、既存のものを大工さんが造作の棚に収めてくれたのでよかった」という言葉からも、その満足度がうかがえます。

お家時間が増えた昨今、リノベーションは大成功。

最後に、これからリノベーションをお考えの方々へのアドバイスをうかがいました。「早いもので引き渡しから2年経ちましたが、コロナ禍を経験してみて、あの時工事をしておいてよかったなとしみじみ思っています。家にいる時間が長くなったため、今までの古い家で住み続けるということは難しかっただろうな」とI様。
「長男が結婚して、孫が産まれ、裏の家を建て替えるとなったことからはじまったリノベーションでしたが、去年はコロナの影響で、私が家にいる時間が長くなったこともあって、いろいろなものの処分や整理に集中することができたのも、この家のおかげだったと思います。あまり高齢になりますと、元気で動くことも大変になりますし、いろんなことがいいタイミング、すべてがバッチリだったと思いますね」と奥様。旧き佳き建物を存分に活かした、私たちがめざすリノベーションの理想の姿です。

玄関収納の扉には、物入の扉を再利用。
玄関収納の扉には、物入の扉を再利用。

BEFORE

リノベーション前の和室脇の廊下から庭方向を見たところ。微妙に増改築を行なっているため、素材の違いも見てとれる。
リノベーション前の和室脇の廊下から庭方向を見たところ。微妙に増改築を行なっているため、素材の違いも見てとれる。
立派な床柱が目を引くリノベーション前の和室。柱や長押は、リノベーション後のリビングにも残され、デザインのアクセントとして機能している。
立派な床柱が目を引くリノベーション前の和室。柱や長押は、リノベーション後のリビングにも残され、デザインのアクセントとして機能している。
リビングを見渡す対面キッチン。天井は昔のままに格式高い空間に。
昔の梁を活かした和室。こんな演出も『ヴィンテージ木ここち』ならでは。
長い廊下には天井高いっぱいに使える大容量の収納スペースを。
伝統工法で建てられた堂々たる平家のシルエット。
伝統工法で建てられた堂々たる平家のシルエット。

故き良き住まいを、現代に。そして未来に。『ヴィンテージ木ここち』が実現します。

大切な思い出が詰まった家に住み続けたい、持続可能な社会に貢献したいといったニーズに応えるのが「住宅再生」、つまり「リノベーション」。古くなった住宅を取り壊すのではなく、新たな工夫を加えて蘇らせること。そして、時を経ることで生まれる美しさを愛しみながら暮らすこと。それはきっと、本物の価値がわかる世代に向けた、贅沢な住まいになるはずです。

「古民家・空き家活用の可能性を追求し、社会のマインドを変え、お客様の心と暮らしを豊かにし続ける」こと。それが、私たち『ヴィンテージ木ここち』のミッションです。

メディア一覧に戻る

ヴィンテージ木ここち

千葉でリフォーム・リノベーションの事ならヴィンテージ木ここちにお任せください。

(船橋、八千代、習志野、市川、千葉市、四街道、
佐倉、成田、印西など)

ヴィンテージ木ここち

住宅再生専門店 ヴィンテージ木ここち
津田沼モデルハウス

〒274-0825 千葉県船橋市前原西3-18-10
定休日:水曜日・日曜日・祝日

来店予約はこちら 

ユーカリが丘店

住宅再生専門店 ヴィンテージ木ここち
ユーカリが丘店

〒285-0854 千葉県佐倉市上座1238-1
定休日:水曜日・日曜日・祝日

来店予約はこちら 

top